各ステージに応じた最適ながんの放射線治療を徹底研究!

すい臓がんの各ステージの放射線治療

ここではすい臓がんの症状や特長を紹介。またステージ1~ステージ4までの放射線による治療はどのように行われるのかを解説しています。

すい臓について

すい臓は左右に細長く伸びた形をしている20センチほどの臓器です。

胃の後ろ側にあり、十二指腸に囲まれ、脾臓と接しています。

すい臓の役割は、すい液という食物の消化をサポートする分泌液を作ることと、インスリンなどの血糖値調節に関係するホルモンを作ることの2つがあります。

すい液は肝臓で作られる胆汁と混ざり合い、十二指腸へ送られます。

参考:

『膵臓がん基礎知識』国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/index.html

すい臓がんとは

すい臓がんは膵臓から発生したがんのことを指し、膵がんとも呼びます。

すい臓がんの9割以上はすい管の細胞に発生する「すい管がん」で、一般的にすい臓がんと呼ばれているものは、すい管がんがほとんどです。

すい臓がんでは他に、神経内分泌腫瘍、膵管内乳頭粘液性腫瘍といった症例もあります。

1年間ですい臓がんと診断される患者数を10万人あたりでみると、男性が約29.1人、女性は約25.5人となり、わずかですが男性に多くみられるがんになります。

年齢層でみると60歳ごろから患者は増えはじめ、高齢の方になるほど増える傾向にあります。

すい臓がんの要因としては、肥満や喫煙があります。

糖尿病や慢性すい炎を患っていたり、血縁関係にすい臓がん罹患経験者がいたりすると罹患リスクが高くなります。

参考:

『膵臓がん基礎知識』国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/index.html

すい臓がんの症状について

すい臓の位置は胃の後ろで、体の深い部分にあるため、初期の頃は自覚症状がほとんどありません。

自覚症状を感じたとしても、胃腸の不快感や背中が重いといった程度なので、早期発見が難しいと言われています。

初期には感じにくいすい臓がんの症状ですが、進行すると、腹痛や食欲不振、黄疸が出たり背中や腰に痛みを感じたりするようになります。

腹部膨満感により少食になるほか、糖尿病を患う場合もあります。注意が必要な点として、このような症状は他の病気でも起こりますし、すい臓がんであっても症状が発生しないこともあります。

参考:

『膵臓がん基礎知識』国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/index.html

すい臓がん患者の生存率について

データは約10年前の医療によるものなので、現在では状況も良くなっていると考えられます。

全ての患者に当てはまる数値ではないので、あくまでも参考データとして受け取ってください。

病期 症例数(件) 5年相対生存率(%)
234 41.2
789 18.3
751 6.1
1,941 1.4
全症例 3,820 9.2

参考:

『膵臓がん治療』国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/treatment.html

2017年5月『全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査』千葉県がんセンター研究所がん予防センター 三上春夫 永瀬浩喜
https://kapweb.chiba-cancer-registry.org

すい臓がんの予防と検診について

がんの予防としては、喫煙しない、適量を守った飲酒、バランスの良い食事、体を動かし体形を適切に保つ、などが効果的だとされています。

検診についても、厚生労働省により「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成28年一部改正)」として定められた検診方法があります。

しかし、すい臓がんの検診は現在のところ、定められた指針がないので実施されていません。

すい臓がんが疑われる症状を自覚した場合に、医療機関で早めの診断をしてもらいましょう。

参考:

『膵臓がん基礎知識』国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/index.html

すい臓がんの検査について

すい臓がんの疑いがある場合は、腹部超音波、CTやMRIによる検査を行います。

これらの検査を行っても診断がつかなかったケースでは、超音波内視鏡検査、内視鏡的逆行性胆管膵管造影、MR胆管膵管撮影、PET検査などで総合的な判断がされます。

参考:

『国立がん研究センターがん情報サービス』膵臓がん検査
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/diagnosis.html

放射線治療について

すい臓がんの治療は、患者の年齢や体の状態、希望を加味した上で検討されます。

標準的に行われている治療は、外科手術、薬物療法、放射線治療になります。

がんの進行や全身の状態に応じて、これら治療法から1つ、もしくは複数を併用したアプローチをします。

放射線治療が用いられるケースの多くは外科手術が困難な場合で、他の臓器にがんが転移していたり、主要な血管をがんが巻き込んでいたりする状況のときです。

薬物療法と併用することで高い治療効果が期待できるとされ、推奨される標準治療になっています。

また、骨に転移している場合に、痛みを和らげる方法としても用いられることがあります。

放射線治療の副作用について

治療時に照射する放射線量によっても副作用は異なります。

一般的にみられるものとして、吐き気や嘔吐、食欲不振、皮膚への色素沈着と白血球の減少があります。

粘膜が荒れることで、胃や腸から出血して便が黒くなることもまれにあります。

参考:

『国立がん研究センターがん情報サービス』膵臓がん治療
https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/treatment.html

発見時はすでに患者の8割がステージ4で手術ができない状況のため、すい臓がんに放射線治療が果たす役割は非常に大きいと言えます。

ステージ4のすい臓がんの放射線治療について

がんのリンパ節転移や周辺臓器だけでなく、遠隔転移が認められる状態です。

手術治療の可能性は極めて低く4aで一部の場合で摘出の可能性は残りますが、4bでは不可能です。

日本膵臓病学会の治療成績の調査では5年生存率がステージ4aで11%、4bで3%となっています。

したがって抗がん剤治療や放射線治療で腫瘍を小さくすることで、延命や症状の緩和を図るケースが多くなります。

放射線治療の中でも一般的な定位放射線治療は照射範囲が広がってしまい治療効果が薄いと言われます。

しかしピンポイントで照射できるトモセラピーなどを使った高精度放射線治療は、すい臓がんの新しい治療法として期待されています。

ステージ4でも放射線治療が受けられる医院・クリニック紹介

愈光会 Clinic C4(クリニックC4)

所在地
東京都渋谷区元代々木町33-12
  • ステージ4
  • 自由診療
  • 分子標的照射
  • 免疫療法を併用
  • 寛解を目的

精度の高い機器とベテラン医師による積極がん治療

末期のがんでも積極的に放射線治療を行っているクリニックです。経験豊富なベテラン医師が在籍し、局所制御率は80%を誇ります。治療に使われるトモセラピーは複数のがん病巣を同時治療でき、精度の高い集中照射が可能なので患者への負担が少なくて済みます。

ステージ3のすい臓がんの放射線治療について

この段階ではすい臓の周りの臓器にもがんの転移が認められる状態です。

外科手術の可能性はありますが、手術で切除できないケースが多く、主に抗がん剤を使用した化学療法や、がんの増殖を抑えるために放射線治療が行われます。

患者の全身状態が良い場合は放射線と化学療法を併用して治療効果を高める選択をする場合もあります。

ステージ3で放射線治療を併用する医院・クリニック紹介

都立駒込病院

所在地
東京都文京区本駒込3-18-22
  • リニアック
  • ステージ1~3
  • 手術と併用
  • 化学療法と併用
  • 緩和ケア

各科連携と最新機器導入で高度な医療サービスを提供

がん・感染症の治療を行う専門医療機関として高度な医療サービスを提供。最新型のリニアックを複数台導入して精度の高い放射線治療を行います。一方で総合病院という側面もあり各診療科が横断的・有機的に連携して、患者にとって最善の治療方法を提案します。

ステージ1,2のすい臓がんの放射線治療について

すい臓がんのステージ1ではがんの大きさが2センチ以下ですい臓内部にあってリンパ節転移がない状態です。

大きさが2センチ以上になったりリンパ節転移が認められるとステージ2になります。

この段階で発見できた場合は外科的手術ですい臓がんを取り除き、治療の成功率を高めるため術前または術後に抗がん剤を使用します。

ステージ1,2での放射線治療に対応する医院・クリニック紹介

がん研究会有明病院

所在地
東京都江東区有明3-8-31
  • リニアック
  • ラピッドアーク
  • ラルス
  • 化学療法と併用
  • 外科手術と併用
  • 緩和ケア

日本最大のがん専門施設としてチーム医療に注力

日本初のがん専門病院で、現在も病床数700の日本最大のがん専門施設として最新のがん医療を提供しています。患者を中心としたチーム医療の方針を掲げ、各科の専門家が集まり全人的ケアに注力。放射線治療ではリニアック使用による小線源治療も行っています。

東京から通院できる放射線治療の得意な医療機関リスト