各ステージに応じた最適ながんの放射線治療を徹底研究!

乳がんの各ステージの放射線治療

乳がんの各ステージ(病期)の状態や判断基準、各ステージに適用されうる治療方法、および治療に関する全般的な解説をします。

乳がんとは、乳腺組織にできるがんのことを言い、女性のかかるガンの割合で、トップになります。

2013年の時点で、日本人女性が乳がんで亡くなる数は約13,000人。がんで亡くなった女性の約9%が乳がんによるものです。罹患数を見ると、2011年の全国推計値では、女性の乳がんは、約72,500例(上皮内がんを除く)となり、女性が罹ったがんの約20%が乳がんということになります。

年齢で乳がん罹患率を見ると、30代から増えはじめ、40代後半から50代前半の年齢層で最も数が多くなっています。

参考:

『乳がん 基礎知識』国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/

リンパ節転移や遠隔転移を起こす「浸潤がん」、転移をしない「非浸潤がん」のふたつのタイプがあり、まれに男性にも発症する場合もあります。

男性の乳がん罹患率は女性の1%程度で、女性よりも5歳から10歳ほど高い年齢層で発症しています。

参考:

『 乳がん 基礎知識』国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/

多くの乳がんは、母乳を運ぶ乳管から発生するもので、乳管がんと呼ばれるものです。また、母乳を作り出す腺葉と呼ばれる組織の集まりである小葉から発生するものもあり、これは小葉がんと呼ばれています。これらの違いについては、乳がん組織の病理検査で診断をおこなうことができます。他にも特殊なケースの乳がんもありますが、それらについては多く見られることはありません。

がん治療には外科手術、薬物療法をはじめとする、さまざまなものがあり、症例や進行度に応じて適した処置を選択していきます。そのうちの一つに放射線治療があります。

放射線治療の目的はがんを小さくすることで、体外から放射線(X線や電子線)をがん細胞に照射する処置を行います。放射線が、がん細胞を通過することにより、がん細胞の増殖が阻害されることになります。この効果に期待したものが放射線治療で、放射線を照射する部位を絞り込むことにより、局所的な治療を行うことができます。

放射線の量や照射範囲は、治療目的や病巣の部位、病変の大きさなどを考慮しながら決定します。入院の必要は少なく、ほとんどのケースでは通院しながらの治療を受けることができます。

乳がんでの放射線治療は、多くの場合、外科手術による乳房の部分切除と併用して行うことになります。温存した乳房やリンパ節に、がんが再発するリスクを低減するために、放射線治療を用います。また、がんが再発した場合にも用いることがあり、増殖するがん細胞や、骨転移による痛みの緩和、脳へ転移してしまったときの神経症状等に対処するために放射線治療を実施することがあります。

乳がんでの放射線治療の副作用は、放射線があたった部位におこります。治療中もしくは治療が終了した直後に、日焼けをしたときのように赤く腫れてしまうことがあります。この腫れはほとんどの場合、治療が終わって1~2週間で収まってしまいます。この間、腫れが気になっても擦ったり掻いたりしないように気をつけなければいけません。

また、皮膚が黒ずんだり乾燥したりすることもありますが、これは1~2年ほどで元の状態に戻っていきます。

また、治療が終わって数カ月経ってから現れる副作用に、肺の炎症があります。これは必ずしもおこる副作用ではありませんが、長引くような咳や微熱がおこった場合は主治医に相談するようにしましょう。

医療に「絶対」ということはなく、どのような治療にも大なり小なりの危険性は伴うものです。ましてや放射線治療はその名が示すように、体に影響を与える放射線を治療に応用したものなので、副作用として何らかの影響が現れるものだと思っていたほうがよいでしょう。

放射線治療を長期間受けることとなった場合に考えられる危険性としては、二次的に新しいがんが発生することと、妊娠・出産への影響があります。

放射線を照射した部位に新しいがんが発生するリスクは、たしかに何もしていない場合と比較して高くはなりますが、その影響を考慮して治療計画を立てますので、実際の発生確率は非常に低く、むしろ治療を受けることのメリットの方が大きいと言えるでしょう。

妊娠・出産への影響は生殖器に放射線を照射した場合に起こりえます。乳がん治療で放射線を用いる場合は、生殖に影響を与える部位ではないこともあり、心配しなくてもよいのではないでしょうか。将来的に妊娠、出産を考えている方、乳幼児を育てていて授乳している方は主治医に相談してみたらよいでしょう。

医師も副作用を最小限に留めるために、放射線治療には最新の注意を払っています。放射線の量や照射範囲を元に、その影響を推測し、問題が発生しないレベルでの治療を計画しています。重い副作用は個人差としてごく一部の人にしかおきないことがほとんどですので、医師の指示に従いながら治療に専念すると良いでしょう。

参考:

『乳がん 治療』国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/treatment.html

『放射線治療の実際』国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/radiotherapy/rt_02.html

症状としては、乳房の「しこり」「えくぼ」「リンパ節の腫れ」など。治療方針はがんの大きさや進行度によって決まります。ここでは特に緊急性の高い、ステージ4から解説いたします。

ステージ4の乳がんの放射線治療について

胸の周辺だけではなく、骨や肺、肝臓、脳などの遠隔転移が認められる状態で、生存率は10年で15%と言われています。

骨転移は乳がんの30%に起きており、肺転移が起きると胸に痛みを感じるようになります。

手術による治療が難しくなるため、主に抗がん剤治療や放射線治療によって、がんの進行を抑える治療が中心になります。

特に乳がんの骨転移に対する放射線治療は有効と言われ、半年後に7割の患者が骨修復に至ったというデータもあります。

放射線治療や抗がん剤により、病巣が縮小した場合は、場所によっては転移先の病巣を手術で切除することもあります。

ステージ4でも放射線治療が受けられる医院・クリニック紹介

愈光会 Clinic C4(クリニックC4)

所在地
東京都渋谷区元代々木町33-12
  • ステージ4
  • 自由診療
  • 分子標的照射
  • 免疫療法を併用
  • 寛解を目的

精度の高い機器とベテラン医師による積極がん治療

末期のがんでも積極的に放射線治療を行っているクリニックです。経験豊富なベテラン医師が在籍し、局所制御率は80%を誇ります。治療に使われるトモセラピーは複数のがん病巣を同時治療でき、精度の高い集中照射が可能なので患者への負担が少なくて済みます。

ステージ3の乳がんの放射線治療について

ステージ3はa期、b期、c期の3つに分かれます。

a期は、腫瘍の大きさが5センチ以下で、明らかにリンパ節への転移が認められる場合。

b期は、大きさに関わらず腫瘍が肋骨、胸骨にくっついている状態。

c期は、わきの下のリンパ節と、胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合になります。

抗がん剤や放射線治療と乳房の切除手術を併用するケースが多く、手術は全摘手術の割合が高くなります。

放射線治療は術前にがんの縮小を目的に行われることもありますし、根治的治療で使われることもあります。

ステージ3で放射線治療を併用する医院・クリニック紹介

都立駒込病院

所在地
東京都文京区本駒込3-18-22
  • リニアック
  • ステージ1~3
  • 手術と併用
  • 化学療法と併用
  • 緩和ケア

各科連携と最新機器導入でて高度な医療サービスを提供

がん・感染症の治療を行う専門医療機関として高度な医療サービスを提供。最新型のリニアックを複数台導入して精度の高い放射線治療を行います。一方で総合病院という側面もあり各診療科が横断的・有機的に連携して、患者にとって最善の治療方法を提案します。

ステージ1,ステージ2の乳がんの放射線治療について

ステージ1は腫瘍の大きさが2センチ以下、ステージ2では2〜5センチでなおかつ、リンパ節への転移が認められない状態、転移が認められたとしても、それが少ないものです。

乳房温存療法の対象となり、しこりが3センチ以下の場合、乳房を残してがんの周囲だけ切除して再発予防のための放射線治療を行います。

以前は早期でも乳房全摘手術が主流でした。

最近は、放射線による局所療法の精度が高くなっている(ピンポイント照射が可能)ため、手術と併用して全摘手術は行わないケースが増えています。

ステージ1,2の乳がんの放射線治療に対応する医院・クリニック紹介

国立がん研究センター中央病院

所在地
東京都中央区築地5-1-1
  • サイバーナイフ
  • リニアック
  • 保険診療
  • 自由診療
  • 手術と併用
  • 薬物療法と併用

先端的な医療サービスを提供する日本のがん研究・治療の拠点

日本のがん研究・治療の拠点として先端的な医療サービスを提供し、過去3年間の診療数は5万件を超える実績があります。最先端の放射線治療機器が導入され、放射線治療と外科手術や薬物療法との併用により治療効果を高め副作用を軽減する工夫を行っています。

東京から通院できる放射線治療の得意な医療機関リスト