各ステージに応じた最適ながんの放射線治療を徹底研究!
放射線治療を受ける際に自由診療と保険診療ではどのような違いがあるのかを解説しています。
がんで放射線治療を受ける場合、他の疾病の治療と同様に自由診療と保険診療の2つの選択肢が考えられます。自由診療は健康保険が適用されず治療費は全額負担になるため、一般的な病気の場合は費用がかからない保険診療で済ませたいと考える方も多いでしょう。しかし根治を目指すことが前提となるがんの治療の場合は、自由診療のほうが圧倒的に治癒率が高くなります。なぜなら自由診療は保険診療のように検査や治療法の制限が無いからです。
例えば10個がんがあるとして、保険治療では致命的な1つは治癒できても残り9つの治癒ができないことがあります。保険診療は基本的な機能の回復を目的としているため治療範囲に限界があるのです。自由診療なら望めばすべてのがんを取り除くことが可能ですから、症状が悪化する確率も低くなるというわけです。
また、治療効果が高いとされる新しい放射線治療の方法があっても厚生労働省に承認されていなければ保険診療で対応することはできません。患者が納得のいく万全の放射線治療を受けるためには自由診療をおすすめします。民間の医療保険やがん保険は自由診療にも対応していますので上手に利用すれば費用負担の心配も軽減されるはずです。
とはいえ保険診療にもメリットがあります。治療費の自己負担が3割で済むのが保険診療の最大のメリットですので、必要がないのにわざわざ自由診療にすることはありません。高度な放射線治療を行えば身体へのダメージも強くなりますので、がんのステージが初期段階で気力体力が十分ある場合には保険診療の範囲で治療を行い、がんに対する免疫力を高めた方がよいケースもあります。最近では保険診療の対象範囲も広くなってきていますので、がんのステージに合わせて担当医と相談しながら治療方針や計画を立てるのがよいでしょう。